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2014年10月13日月曜日

【今日の布】 立木模様更紗 ベットカバー(パランポア)


制作年代 18世紀  
制作地 インド マスリパタン
寸法 262.0×229.5cm
材質・構造・技法 木綿 平織 手描き
作品番号 1204-0138 
来歴 旧カネボウコレクション

17世紀のはじめにオランダ、イギリス、フランスなどが設立した東インド会社は大量のインドの更紗を本国へ輸出しました。色鮮やかで色あせない堅牢さ、木綿の肌触りの良さなどが受け入れられ、インド更紗はヨーロッパで大流行します。当初は伝統的なデザインのインド更紗を輸出していましたが、次第にヨーロッパ人の好みに合うデザインの更紗が作られるようになりました。本作品のように、生命の樹のモチーフがヨーロッパ風の繊細で幻想的な花樹模様へと変化しました。これらはベットカバーやカーテンなどの室内装飾として用いられました。ヨーロッパ人はこのようなベットカバーをパランポアとよび慣わしました。

こちらの作品は、現在、女子美術大学相模原キャンパスにある女子美アートミュージアムにて開催中の「女子美染織コレクション展4 生命の樹ー再生するいのちー」で展示しています。

「女子美染織コレクション展 Part4 生命の樹ー再生するいのちー」
2014年9月6日(土)~10月19日(日)
女子美アートミュージアム
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